健常者が常に絶対多数を占めるが故に飽く迄、健常者を基準に営まれる、世間。障害者は飽く迄少数派です。故に、障害者達が〔障害の種類や程度を超えて〕束に成ったとしても、障害者達のみの力で世間を変える事は、絶対に出来ません。――結局、「如何なる政党が与党と成っても、時の政権の意に巧く順応して世間を生き抜く」と云う事以外に障害者の生きる道も無い事は、変わり御座居ません。
世間は亦、「もっと速(早)く」「もっと安く」そして「もっと便利に」を常に且つ限り無く追求しております。此の事はそして、人類が続く限りは永久的に続きましょう。即ち、世間に在って生きる上で、「遅い」と云う事は正に、「京害在りて一利無し」です〔「遅い生活」と云うのは所詮、世間に在って与えられた仕事を速く且つ的確に古慣し伐って成功を修め一線を退いた人の「雄叫び」以外の何物でも御座居ません〕。
此の拠頁の主人公「春男」の如き「遅い発達障害」―「〔特定部位運動機能遅滞性〕高機能自閉症*」と命名すべきか―を生まれ乍ら抱える人〔々〕が日本国内〔更には世界中〕にどれだけ居るか、については判りませんが、彼等が働くに適する職業と云えば、流れ作業では無く、亦時間に縛られない(=何時何分〔何秒〕迄に、と言われない)、主として芸術関連の仕事(文筆・美術・音楽・演劇等の類)と云う事に成りましょう。が、其等を生業・専業として生活を営める人〔々〕は常に、才能そして人脈に恵まれた極一部の人〔々〕です。「遅い発達障害」者とて、大多数の人々は法人―多くは会社(=営利を目的とするが故に「速さ」が必然的に要求される場)―に勤めないと働けません。而も、春男の如く官営の障害者職業斡旋機関に通うか、就労関連の社会福祉法人と持続的な繋がりを得るか、で尚且つ運良く職が当たって仕事が出来る―と云うのも少数派で、是亦多くの「遅い発達障害」者達は就職出来ぬ儘、生活保護に走るか、其にすら動けずに引き籠もって自殺か餓死か…と云うのが現実では無いでしょうか。今は時限就労の掛け持ちで働けている春男も、下がる事を知らぬ「速(早)さの水準」の前に何時、主勤務先(会社)を解雇されるかも知れません。
究極の理想としては、婚約から結婚迄の間に於ける体液検査と、其で「障害児が生まれる可能性」が発見された場合の「障害児が生まれない様にする」治療が、共に確立された上で「全ての女性が心身共に健常な子を確実に産める」様に成るに越した事は御座居ません。が、其を叶える為の研究を今から国家水準で始めるとしても、叶う迄に10数年から数10年は掛かりましょう。其の10数年から数10年の間は故に、生まれて来る子が「遅い発達障害」を抱える、と云う例は少なかれど避けられません。――是から「遅い発達障害」を不幸にして抱えて生まれて来る子〔等〕にはせめて、今を生きている「遅い発達障害」者の如き余計な苦労を味わわせたくない―と願うのは当頁及び当事業者(佳羅研究所)だけでは無いでしょう。
其処で遅・障・園では、「遅い発達障害」を抱える人々が〔極小さい(=可能な限り胎児期に、遅くとも出生後の物心付かぬ間に。2歳頃迄が限度か?)内の脳内検査(CT又はMRIを含む)で診断を経た上で〕極小さい内から段階を追って「打たれ強く・我慢強く・逞しい」人間と成って自立した状態で(=自ら働いて金銭を得て)世間を「伍して生き抜く」に至る為の手掛りと知恵を、縒り多くの皆様からお聴きしたく考えております。特に以下の3つについて、悲痛な願いを込めて募っております。どうぞ宜しくお願い致します。
求む! 証言 「発達(情緒)障害児、我斯く育てり」
▲「発達障害」と云う言葉が飛び交っていなかった時代に、同様の障害を持つ子の親と成り、其の子を「世間に在って逞しく、伍して生き抜く」べく育て上げた―と云う経験をお持ちの、「戦争世代(1926年(大正15/昭和元)以前生まれ)」及び「疎開世代(1927~1942年生まれ)」の方々に拠る証言を、特に求めております。御自身の出演に拠る動画(「SDHCカード」又は「DVD」等)の形でお寄せ下さると尚、助かります。
求む!情報源
① 「遅い発達障害」の根絶へ研究している方々
② 「遅い発達障害」児の療育に取り組む方々(特に里親)
▲「「遅い発達障害」児が生まれる原因の解明に携わっておられる方々」並びに「「遅い発達障害」を抱えて生まれてしまった子が世間に適応し自立した状態で生活を営むに至るべく療育に当たっておられる方々」を、其の実践例と共に此の拠頁で紹介したく考えております。
後者については特に、実の親〔族〕に成り代わって「遅い発達障害」児の療育に寝起きを共にしつつ当たっている「里親」の方々に光を当てたい。――子供は一日当たりで少なくとも3分の2を家庭で過ごしますから、家庭に於ける育ちの内容が正に、其の子が世間に出てから自立した状態で生活を営めるか否かを左右する―と云う事に異論は無いでしょう。但、大多数の夫婦は、心身共に健常な子の誕生を期待しつつ子を作るが故、障害を持っての出生は、大多数の夫婦にとっては正に「想定外」であり、其の先天性障害児を自前で育てる事が健常児の場合と比べる迄も無く大きな精神的負担と成る事は、想像に難くない所でしょう。そうした中、先天性障害児を「世間―健常者を基準に営まれる―に在って自立出来る(=自身で働いて金銭を得、単身生活を営む)状態」に育て上げて世間に送り出す為には、其の障害について深い専門知識を持つ人の世帯に其の障害児を預け、実の親に成り代わって育て上げる「里親」の存在が今後は益々、必要度を増す―と遅・障・園としては考えます。
求む! 賛同及び後援者
▲「頭の回転や特定身体部位の動きが遅い」障害を生まれ乍ら抱える人々が「世間に在って(=健常者と同じ場で)、〔無意識の内に〕逞しくそして打たれ強く、伍して生きる」事が極当然と成る為に何をすべきか、について共に考え、提言・行動へ繋げたい―と云う方々を後援者として募りたく考えております(後援者の方々には、前述2項の「求む!」で得られた証言・情報の文章又は動画の全容を、「後援者専用頁」を通して開示致します)。
――「後援者募集」については、準備が整い次第、追って詳しく御案内致します。
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* 「高機能自閉症」は医学用語として存在しますが、「特定部位運動機能遅滞性」は佳羅研究所に拠る造語です。佳羅研究所では遅・障・園に於いて、「遅い発達障害」の存在を世に知らしめ且つ認識して戴くべく、必要に応じて、「高機能…」の前に「特定…遅滞性」の語を亀甲括弧(〔〕)付で敢えて表記致します。
■此の頁の作成に際しては、『ウイキペデイア・フリー百科事典』を一部で参照致しております。
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序 説 主人公の経歴 主人公・勤務の実状(主勤務編) 主人公・勤務の実状(副勤務編)
「障害年金」其の、壱現実 春男が語る。―最近の世間の出来事から― 遅・障・園 ぷらす
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